12月のテーマ植物　柚子(ゆず)

12月18日[日]〜24日[土]

もうすぐ冬至、柚子の季節です。
今年の柚子の葉は元気がありません。虫に食われたり縮れていたり……大変だった一年!植物にも影響を与えたのでしょうか？
それでも美しいグリーンが染まりました。新しい年に向かって胸元を飾る爽やかな色です。

今月は、『マンゴーと柚子の水ようかん』、『風花カザハナ(じょうよ練切)』など、香り豊かな柚子を使ったお菓子を作ります。

11月のテーマ植物　胡桃(くるみ)

11月20日[日]〜26日[土]

今年も長野から届いたくるみの果皮を煮出して染めました。 いつものシルクストールに加えて肌にやさしく暖かいシルクウールの広幅のショールも染めあがりました。 寒い季節に欠かせない一枚です。

コリコリした食感と芳ばしさを活かした、胡桃のお菓子を作りました。深まる秋、温かいお茶と一緒にお楽しみください。

10月のテーマ植物　栗(くり)

10月23日[日]〜29日[土]

今回は6月に咲いた栗の花で染めてみました。
栗色から暖かみのあるグレー、いつものシルクストールに加えてウール、シルクウールなど ほっこり暖かいストールがお待ちしています。

栗そぼろで漉し餡を包み毬栗に見立てた『包み栗』など、栗の風味を活かし、シンプルで優しい味のお菓子を作ってみました。
今月の和紅茶『焼き甘栗紅茶』と併せて是非ご賞味ください。

9月のテーマ植物　小豆(あずき)

9月25日[日]〜10月1日[土]

一年ぶりの小豆染めです。

今月のお菓子の試作用に煮た小豆の湯でこぼしをいただき染めました。

今年もやさしいあずき色が染まりました。

7月のテーマ植物　葛(くず)

7月31日[日]〜8月6日[土]

くずは葛粉としてお菓子に使用するだけでなく漢方では葛根湯として発汗.解熱.緩和薬に使われています。
今回も近所の東大のフェンスに絡まっている葉をアルカリ水で煎じ緑色を染めました。

今月は涼やかな葛のお菓子を作ります。
ひんやり滑らかな喉ごしの良さをご賞味ください。

6月のテーマ植物　枇杷(びわ)

6月26日[日]〜7月2日[土]

名前の由来は葉の形が楽器の琵琶に似ていることから枇杷というそうです。
枇杷の葉はその煎汁を清涼健胃薬、入浴剤として使用すれば皮膚を滑らかにする効能があります。
今回は工房の裏にある小さな枇杷の木の葉と樹皮を煮出してストールを染めました。
絹に染めるとオレンジ系木綿に染めるとピンク系のやさしい色あいに染まりました。

梅雨の鬱陶しい季節、鮮やかな橙黄色をしたビワの実は夏の到来を予感させてくれます。
今月は瑞々しいビワの果実を使い、爽やかな夏のお菓子を作ってみました。

5月のテーマ植物　紫蘇(しそ)

5月29日[日]〜6月4日[土]

シソといえば梅漬けに用いられることで有名ですがあの紫は布にもきれいに発色します。
青シソのほうは心地よい香りと共に落ち着いたグリーンが染まりました。
今回の写真は紫蘇の時期にはまだ早かったので色のイメージでコチニールで代用しました。

赤紫蘇にはアントシアニンが豊富に含まれているのだとか…。
綺麗な赤紫色を活かしてみたいと思い、旬の果物と合わせて爽やかなお菓子を作ってみました。

4月のテーマ植物　蓬(よもぎ)

4月24日[日]〜4月30日[土]

ちょっと前までは、どこにでもあった雑草のヨモギですが野原や空き地が減ってしまった東京ではちょっと探すのに苦労するようになりました。
春先のヨモギは、緑色に染まりますが5月中旬以降の草では茶味が強くなります。 今回は、工房近くの東大キャンパスで採ってきたヨモギで染めました。

蓬は毒気、邪気を払う力がある言われ、端午の節句の菖蒲湯にも使われています。
青森産の蓬を使った、爽やかな香りと美しいグリーンの和菓子をご賞味ください。

3月のテーマ植物　桜(さくら)

3月27日[日]〜4月2日[土]

桜染めと言ってもあのきれいな花からではなく9、10月頃の緑葉又は冬期間に切った木の樹皮で染めます。 今回は緑葉と樹皮の両方で染めました。 朱赤，ピンク、樺色などさまざまな色が出てきました。満開の桜の下優しい桜色のストールをお楽しみください。

桜の季節にふさわしく、桜の花や葉を使ったお菓子を作ってみました。 『米粉と和三盆の桜カステラ』、『桜寒天』など、優しく華やかな味、香りを是非ご賞味ください。

2月のテーマ植物　桃(もも)

2月20日[日]〜26日[土]

桃といえばモモ色を想像しますが桃の木からはさまざまな色が出てきます。

今回甲州勝沼からの桃園から届いた桃の枝は鳶色や錆びたクリーム色に染まりました。 春を待つやわらかな色です。

1月のテーマ植物　梅(うめ)

1月23日[日]〜29日[土]

12月に剪定した小枝、樹皮を細かくきざみ染めました。今回は紅梅の枝を用いたため、赤みがきれいに発色しました。 早春にふさわしいやさしい色合いに染め上がりました。

今月は、甘酸っぱい味と香りの『蜜梅と苺の浮島(蒸し菓子)』や『春のお干菓子(梅とウグイス)』など、目にも舌にも春らしい和菓子が勢揃いします。 ひと足早い春をどうぞお楽しみください。